東京大学、伝搬する光の論理量子ビットの生成
- Hideki Hayashi

- 2024年1月20日
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この論文は、2024年1月18日付でScienceのネット版に掲載された。
量子コンピュータは、量子情報を保持するための論理量子ビットと、量子の扱いが難しいためにおこる誤りを訂正するため、冗長となる他の物理量子ビットが必要になる。研究者らは、伝搬する光の論理量子ビットであるGottesman-Kitaev-Preskill量子ビット(以下GKP量子ビット)を世界で初めて生成した。
GKP量子ビットは、1つの光パルスの中で1つの物理量子ビットを用い1つの論理量子ビットの生成を実現できる。
このGKP量子ビットは、同研究グループで実現された大規模光量子プロセッサーと相性がよく、大規模な誤り耐性光量子コンピュータの誤り耐性につながると期待される。
グループのメンバーは、国立大学法人東京大学大学院工学系研究科の紺野峻矢大学院生(研究当時)及びアサバナント ワリット助教、古澤 明教授らの研究チーム、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)、国立研究開発法人理化学研究所、チェコ共和国のPalacký UniversityのPetr Marek准教授及びRadim Filip教授、ドイツ連邦共和国のUniversity of MainzのPeter van Loock教授。
また、古沢教授は9月をめどに起業し、ユニコーン企業を目指すとしている。


