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NATO(北大西洋条約機構)、史上初の量子戦略を発表

量子テクノロジーはイノベーションの世界に革命をもたらしつつあり、現代戦争を含む安全保障のゲームチェンジャーとなり得る。NATO外相会議が11月28日に承認したNATO初の量子戦略の目的は、同盟の''量子対応''を確実にすることである。現地時間2024年1月17日、NATOはその戦略の概要を発表した。



今回の導入目的として次の2点がうたわれている。

  1. 量子技術は革命的かつ破壊的な意味を持つ可能性があり、同盟国の抑止力と防衛力を低下させる可能性がある。量子技術は戦略的競争の一要素である。

  2. 量子技術は、コンピューティング、通信、状況認識において、同盟国が現在利用可能な技術とは比較にならない能力を提供する可能性があり、それは重要な戦略的優位性を構成する可能性がある。しかし同時に量子技術は、戦略的競争相手や潜在的敵対者をも同様に可能にする可能性がある。



量子技術はすでに NATOの努力すべき取り組みの一部になっている。北大西洋防衛イノベーションアクセラレーター(DIANA)プログラムに参加するために選ばれた44社のうち6社は量子に特化した企業だ。



日本との関連については、「日本とNATOは、基本的価値とグローバルな安全保障上の課題に対する責任を共有するパートナーであり、今後も、互いに関心を有する分野及び地域において、安全保障環境の改善に貢献していくことが期待されています」と、外務省のHPでその関係性について述べられている。



詳細はプレスリリースと、サマリーがNATOのHPに掲載されている。



 
 
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