Quantinuum、量子誤り検出コードによる表現回路の保護:フォールトトレラントへの扉を開く
- Hideki Hayashi
- 2024年1月10日
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量子コンピューティング実現への道をふさぐ大きな理由は、不安定な量子を制御することに伴うエラーへの対処が難しいことがあげられます。「量子誤り訂正」は、ハードウェアに信じられないほど厳しい制約を課しています。
Quantinuumは、2024年1月5日、「Protecting expressive circuits with a quantum error detection code(量子誤り検出コードによる表現回路の保護)」という論文を発表しました。
上記の課題を解決する方法の一つとして、完全な「エラー訂正」ではなく「エラー検出」の実装があります。このアプローチは、システムは定期的にエラーをチェックし、エラーが検出された場合は計算を中止して再起動するもので、同社の研究チームは「iceberg code」と名付けたそのようなコードが、イオントラップ量子コンピュータの業界をリードするコンポーネントを活用するように最適化されれば、早期フォールト・トレランスを提供できる可能性があることに気づきました。
この研究は、洗練された量子エラー検出技術が、実際の量子コンピューター上の表現力豊かな回路を首尾よく保護するのに役立つことを初めて実験的に実証しました。
詳細は同社のHPに掲載されたニュースリリース、およびNaturePhysics掲載の論文を参照。