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東芝、上場廃止。再構築の鍵は量子技術か

1939年、総合電機メーカー「東京芝浦電気」の設立から100年あまり。一時は8兆円に迫る売り上げを誇った東芝だが、12月20日を持って株式上場を廃止した。しかしながら東芝は子会社を含めて、量子技術に関して存在感を増しているところだ。


まず、ロンドンに本社を置く大手電気通信事業者BTと共に、ロンドン首都圏を網羅する世界初の商用量子セキュア通信ネットワークを構築している。イギリスに本店を置く世界最大級の銀行であるHSBCがこのネットワークに参加したニュースは記憶に新しい。


シカゴ量子取引所(CQE)と提携し、シカゴにおいてもQKD(量子鍵配送)ネットワークの構築。また、シンガポールの量子企業SpeQtralとも提携し、東南アジアにおける量子暗号通信ソリューションを推進するプロジェクトを進めている。


他にもJPモルガンらと共に、QKDで保護されたブロックチェーンアプリケーションのデモを実施。超電導ベースのゲート型量子プロセッサの開発にも取り組んでいる。


私(著者)の友人も東芝に所属しているが、再構築に向けて奮闘する姿を見ている。現在取り組みを進める量子技術がその鍵となってくれることを願っている。


h.hayashi

 
 
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